6月26日(金)
梅雨の中休みのいいお天気の中(ちょっと暑かったですが)、
神奈川でも注目の若手トマト生産者の今井さんのトマトハウス見学&
すぐ近くの出来たてホヤホヤのレストラン「amusee」さんで
14種類のトマト食べ比べを含むサロンが開催されました!!
小田急渋沢駅に集合後バスに乗り換え今井さんのハウスに向かいます。
今井さんはトマト栽培への情熱とビジョン、哲学を持ったチャレンジ精神
いっぱいの若手生産者さんです。ハウスの見学に入る前の導入のお話の
段階でぐっと引きつけられました。

オランダでの農業研修を経験し、オランダの種苗会社と直接ビジネスを
されている今井さんの眼は日本だけでなく世界に向いているなぁと
感じさせられます。栽培技術や資材も積極的に海外のものを取り入れて
いらっしゃいますが、日本と欧米では生産の体制も流通もマーケットも違うので
試行錯誤の連続だろうなと感じました。
しかし実際に栽培しているトマトと向き合うときは、トマト一株一株の
状態をみて一株一株ごとに会話をするように細かく対応するという今井さん。
ハウスの中には何千というトマトの株。この情熱、すごいです。
植物のバイオリズムやひいては月の満ち欠けなど地球のリズムまでも考えて
栽培なさっているとのこと。農業とは自然との地球とのお付き合いなのだ
ということを感じさせられます。私たちも実際ハウスの中でトマトのリズムの
悪かった時から回復に向かっているという変化を見て取ることができ、
「なるほど、こういうことか」とちょっとだけ今井さんの農業に触れた気がしました。
今井さんのハウスでは定番の大玉トマトはもちろんですが、海外の品種や
日本の新しい品種がた~くさんあって見ているだけで本当に面白い!!
そしてとてもカラフルです。日本の野菜売り場も黄色のトマトなどちらほら
見られるようになりましたが、まだまだ赤トマトが主流です。
私がスペインやフランスで見て感動したように、ヨーロッパでは市場などの
八百屋さんのディスプレイは本当にカラフルで見ているだけで楽しく
なっちゃいます。料理の用途によって使い分けるという文化もしっかり
根付いています。今井さんがたくさんの品種を栽培されているのは、
「日本の売り場にももっと楽しさを」「いろいろなおいしさのトマトを広めたい」
という思いもあるとのことでした。

ハウス内ではじっくりいろいろなトマトの説明をしていただきました。
海外のものと日本のものでは求められる性質も違うので
それが枝の張り方の違いに見て取れたり、日本の気候との兼ね合いなど、
遠くからは同じように見えるトマトたちも品種ごとに見ていくとその特徴が
よくわかります。それにそれぞれのトマトたちの実の生っている姿が
とてもきれいでかわいらしい!!!実の付き方や未熟な段階での色、
着色の仕方までさまざまです。お店に並んだ時の色だけでなく、
こうした姿を楽しむことができるのは畑に足を運んだからこそですね。
そしてもうひとつ畑に足を運んだからこそ体験できた驚きが、トマトという植物の
香りです。今井さんいわくそれぞれの品種ごとに葉や枝の香りが違うということで、
脇芽の香りをみんなで嗅いでみました。今井さんは香りだけで品種がわかるそうで、
まるでトマトのソムリエです。
私はというと「確かにちがう・・・。」という程度ですが、トマトの枝の香りという
視点からトマトを見るなんて考えたこともなかったのでとても驚きでした。

数あるめずらしいトマトの中で私が興味を持ったのは「カランバ」という
グリーンのトマトです。なぜかというとこのネーミング。スペイン語で
「Caramba!」という言葉はびっくりしたときやちょっと怒ったとき、変だなと
思ったときなどにポッと出てしまう言葉なんです。
日本語だと「なんだこりゃ!」「おやまぁ!」「変なやつ」といったとこでしょうか。
たしかに緑色の風貌にはぴったりかなと思って、今井さん聞いてみたところ
「カランバ」はスペインのマーケットを狙っているものだとのこと。なるほど、
スペイン人が一度聴いたら忘れないネーミングだなと思います。
一通り見学を終えお腹もすいてきたとこでレストランへ移動してお待ちかねの
サロンです。今井さんのハウスから歩くこと10数分、「amusee」さんは6月に
オープンしたばかりの白を基調としたおしゃれなレストランです。
まずは今井さんのトマト14品種の食べ比べ。このお皿を見るだけでワクワク。

ひとつひとつ個性を感じながら食べていきます。それぞれにおいしさが違うので
これはどう調理するのがいいのかなど考えるのは楽しい。
その後はシェフのセンスがキラキラひかるトマトが主役のコースです。
これだけの種類のトマトを絶妙に使い分け、それぞれの料理にピッタリに
仕上げていただきました。私たちが家庭で料理をしたり、トマトについて
伝えていく際にも参考になるようなお料理でした。
特にびっくりだったのはデザートのトマトのエキスをエスプーマーで
ムース状にするというアイディア!!!これは何だろうという不思議から
種明かしされた時の感動でとても素敵な一皿でした。

畑でトマトと向き合っているのが今井さんなら、厨房でそれぞれの
トマトの特徴と向き合っているのがシェフですね。一皿ごとに「おいしぃ~」と
感動しながらの幸せなランチでした。
私にとってはVFC神奈川に参加して初めての産地見学とサロン参加でしたが、
今井さんのお話、シェフのお料理はみなとっても刺激的でした。
近い将来今井さんが広げるカラフルなトマトが並ぶたのしい野菜売り場が
今から楽しみですね。そのために野菜ソムリエとして何ができるかも考える
きっかけにもなった有意義でおいしい一日でした。
今井さんのHP→http://homepage2.nifty.com/greenfarmimai-hiro/index.html
「amusee」HP→http://www.amusee.jp/
記:ジュニア ベジタブル&フルーツ・マイスター 庄 美紗恵
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